壁掛け時計をリメイクしました。約20年前に購入して以来、壊れずに動いてきた働きものです。リビング改装でテイストが合わなくなるので、改装に先んじてイメージを一新させることにしました。
1.下準備
電池を外してから、裏面のネジを外すと簡単にパーツを外すことができます。外側を止めていたネジ4つを外して、文字盤+ムーブメント、ガラス面、木枠にパーツを分けました。
2.木枠の準備
木枠から加工していきます。塗料のくっつきをよくするために粗いサンドペーパーでザッと削りました。細かい粉は払った後、濡らした布でキレイに拭き取ります。
2.木枠を塗装
木枠の着色をします。使ったのはDAISOで購入したミルクペイントのスモーキーレッドとブラック。塗料の長期保存には向かないんでしょうけど、小物を塗る時にこのサイズ感は抜群に便利ですね。ありがたいことに近所のDAISOはDIY用品がかなり充実しています。
赤サビをイメージして、乾いたハケ2本にそれぞれ塗料をつけ、叩くようにして塗りしました。
3.文字盤の準備
文字盤が浮き上がっていたのでベリベリと剥がします。このときは針を外せるかわからなかったので針がついたままでしたが、先に針を外しておくほうが絶対にいいです。当初は、文字盤を印刷して貼ろうと思っていましたが、文字盤を剥がした状態が思った以上にかっこ良かったので、文字盤はナシで行くことにしました。
作業を中断し、時計店へ
近所の時計店にこの状態の時計を持ちこんで、合う針がないか探してもらいました。時計というのはムーブメント(針を動かす時計の機械部分)に合うサイズであれば針の交換ができるらしいのですが、時計店にはピッタリなものがありませんでした。できれば長針をもう少し太いものに交換したかったのですが、しょうがないです。外した針はそのままにしてもらい、加工が終わってから組み立てることにします。
私がビビってできなかっただけで、一般的な時計であれば、針は乗ってるだけなので強く引っ張れば外れるそうです。
4.針の塗装を剥がす
文字盤が黒くなるので、針がその上から見えるように白っぽくします。針をよく見てみると、裏面は塗装がされておらず、地のシルバーが見えていました。塗装の上から塗装するより塗料を剥がした方が楽かな?と考え、今回は塗装を剥がすことにしました。結論を言うと、上から塗った方が楽だったのですが、針が重くなると時計の動作に影響するかもと考えたので・・・
塗料の剥がし剤という専用の薬品があるのですが、家にあるもので代用できないか調べてみました。アセトンが含まれているマニキュアの除光液やラッカーの薄め液でも代用できるとのことだったので、ラッカーの薄め液を使ってみます。薄め液を含ませた布でこすると落とせそうだったので、楽に剥がれることを期待して、瓶に薄め液と針を漬け込んでみました。
1時間ほど漬けて取り出しました。多少は浸透しているのかもしれませんが、うまく剥がれません。もっと長い時間漬ければ剥がれやすくなったかもしれませんが、待てなかったのでこの段階で無理やり剥がしました。なるべく針を曲げないように、ラッカー薄め液を染み込ませた布でこすり落とします。
5.文字盤を塗装する
文字盤は劣化した接着剤などで結構汚れていました。光の当たり方でかなり目立ちます。できるだけ汚れを落とし、モーメントが出ている部分をマスキング。ミッチャクロンを下地として塗布しました。乾燥後つや消しの水性塗料で塗装します。ベタ塗りだとハケ目が目立つのと微妙な凹凸が消しきれなさそうだったので、こちらも枠と同じ、叩き塗りで塗装しました。
6.組み立て
全てのパーツを元通りに組み立てます。
ムーブメントに針をはめて
ガラスと枠を元通りにはめて、裏側のネジを止めます
電池を入れて、時間を合わせて完成です!
完成
シンプルな時計がインダストリアルな雰囲気に変わりました!デザイン優先で視認性が落ちてしまったのが難ですが、なかなかカッコよく仕上がったのではないでしょうか。壁にはモルタル風の塗装を施す予定なので、よりこの時計が映えるかと思います。【goro】
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